2008 オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム開催報告(その1)
シンポジウム開催趣旨
- 開会挨拶
- 第1分科会 「女性――身体とメディア」
- 第2分科会 「身体と権力」
- 第3分科会 「地域と植民地主義」
- 第4分科会 「モダニズムとリアリズム、大衆文学」
- 第5分科会 「群衆と闘争」
- 第6分科会 「植民地時代のKorea」
- 第7分科会 円卓討論 「労働と教育に関する諸問題」
- 第8分科会 「多喜二と映画」
- 「総括とまとめ」

小林多喜二生誕105年・没後75周年となる2008年、9月16日から18日までの3日間、英国オックスフォード大学キーブルカレッジで「2008年オックスフォード大学における小林多喜二記念シンポジウム」(主催:同組織委員会、後援:小樽商科大学、白樺文学館多喜二ライブラリー)を開催した。
メーンテーマを「多喜二の視点から見た身体・地域・産業」とし、世界各国から33件の発表、60名を超える参加者があった。最終日の18日、まとめと総括を行ったHeather Bowen-Struykが述べるように、このシンポジウムは、「多喜二を単一の出発点としながら、池に広がる波のように、時空を貫いて多様な領域に広がる、多喜二研究のもたらす大きな衝撃力」を示すものとなった。
発表者の内訳は、(オーストラリア、1名)、(ノルウェー、1名)、(日本、17名)、(英国、1名)、(米国、6名)、(カナダ、1名) (中国、2名)、(韓国、4名) の計33名。
ゲストに、北川フラム(女子美術大学教授)、小森陽一(東大教授)香山リカ(精神科医、立教大学教授)、オブザーバーに茶谷十六 (財団法人民族芸術研究所)、倉田稔 (小樽商科大学名誉教授)、津田モニカ(ポーランド・ポズナン、アダム・ミツキェヴィチ大学准教授)が参加した。
同シンポジウムは、日本国内では白樺文学館多喜二ライブラリー(館長・佐野力)主催で小林多喜二生誕100年を迎えた2003年(国内研究者発表)、2004年(アメリカ、ロシア、中国、韓国の研究者発表)と2回開催。これを受けて2005年中国・河北大学主催で初の海外シンポジウムを開催。
今回のシンポジウムは、ヨーロッパでは初、海外では2回目、多喜二シンポジウムとしては4回目となる。また、Linda Flores(英国、オックスフォード大学)、Heather Bowen-Struyk(米国、ロヨラ大学)、島村輝(日本、女子美術大学)の3名が企画した本シンポジウムのテーマの特長は、前3回が主に小林多喜二の作品と生涯を時系列に3期に区分し、多喜二の文学の全期間を網羅して論議してきてことを踏まえ、今回は、<身体>、<地域>、<産業>をコンセプトとして設定することとなったことである。
[2008/10/9]




